コストセンターと呼ばれる情シス
ITシステムの導入や管理などの業務を行う情シス部門は、一般的にトップラインを生み出すような営業と区別されることがあります。しかしながら情シス部門だからといって、必ずしもコストセンターであるとは限りません。
なぜ情シスはコストセンターと呼ばれるのか
コストセンターとは利益が集計されないものの、コストは集計される部門のことをいいます。一般的には保守運用やヘルプデスクなどのコア業務は売上に繋がらないため、情シス部門はコストセンターというレッテルを貼られがちです。売上が計上されない=コストセンターと安直に考えられてしまいますが、そもそもシステム化は業務効率化のためであり、全体としてコスト削減を生み出されるからこそ保有されるのが情シス部門です。そのため、情シスはコストセンターである、と一概に決めつけるのは間違いではないでしょうか。
攻めと守りの情シス業務
コストセンターとなる業務
情シス部門がコストセンターと認識される原因として、物理サーバーの家賃やサーバーのリース料、保守運用やヘルプデスクなどのコア業務が売上を獲得できない点などが挙げられます。また、社内対応としてITに疎いプロフィットセンターからの相談対応なども起こりますが、実はここへの対応が一番のコストと認識されることもあります。売上向上に貢献できるシステムの管理や効率化によるコスト削減を実現するシステム導入などは利益に繋がるといえますが、そうではないいわば「守り」の業務が一般的にコストセンター業務と認識されがちなのです。
プロフィットセンターとなる業務
情シス部門の業務において、プロフィットセンターとなりうる業務にはどのようなものがあるでしょうか。前述の通り、全体としてコストダウンに繋がる業務であれば利益を増加させるわけなので、プロフィットセンターと言えるのではないでしょうか。具体的にはクラウド移行やERP導入などといった全社的なリソース改善をはじめ、営業活動の一環としてのWebサイト管理も利益を生み出すと考えられます。トップラインを作っていくうえで必要不可欠なノウハウを共有し、「見て覚える」という工数を削減することができるのも攻めの情シスであるといえます。本質として、全社的な利益に貢献できない部門であれば外注などの対応を取られるはずなのでプロフィットセンターとしての情シス部門が理想であるといえるでしょう。
情シスの脱コストセンターへの道
現時点でコストセンターだと認識されている情シス部門は、社内の人間の認識や業務内容によってなかなかその状況から抜け出せない可能性があります。しかしながら全社的に利益を上げていくためには、セクショナリズムなく各部署が最大効率で連携を図り事業を運営していく必要があります。
情シス部門が「脱コストセンター」を掲げていくためには、まずはプロフィットセンターの事業戦略の理解から始めるのがよいでしょう。それらを理解した上で、より貢献の高いIT戦略やソリューションの提供を行うことができればコストセンターとは呼ばれません。インシデント管理の強化も含め、「ただのヘルプデスク」から「サービスデスク」へと生まれ変わるべきなのです。
情シスによるソリューション提供
情シス部門は業務効率化や営業活動を円滑にするなどのソリューションを社内で提供して初めて価値が出ます。反対にいうと価値が出せない情シス部門はコストセンターと認識されてしまいますので、業務内容やコストを比較検討したうえで、外注を検討してみるのも一つの手でしょう。
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