リース中のPCが壊れたときの対処方法
リース中のPCが故障したときの対処方法を解説します。借り物のPCを壊したからといって賠償しなくてはいけないのではないかと慌てる必要はありません。この記事で紹介するフローに従い、落ち着いて対処しましょう。
リース中のPCが壊れた場合、一定のスキルがあれば自分で解決できることもあります。自分で解決できなければ、契約内容を確認の上でリース会社とやりとりすることが必要です。これらの対応は煩雑で時間がかかる可能性もあるため、情シスのアウトソーシングに丸投げすることが得策です。
会社でリースしたPCが壊れた!対応フローを解説
まずはリース中のPCが故障した場合の対応フローを解説します。
PCのリースの場合、契約に保守点検が含まれておらず、自ら修理サービス会社に連絡するなどして対応する必要があることが多いです。
ただ、動産保険がついていれば費用が発生しないかもしれませんので、早合点せずにフローに従って対処してください。
リース契約を確認しリース元へ連絡
リースしているPCが故障した場合、まずやるべきことはリース契約内容の確認です。
契約には故障時の対応や保守の義務がリース会社にあるのか、それともPCの利用者にあるのかが書かれており、その際の費用負担についても明記されています。
PCのリースの場合は故障時の対応や保守の義務が利用者側にあることが多いです。
ただ、リース中のPCには動産保険がかけられていることがあり、その場合は費用負担が発生しない可能性があります。動産保険については後述しますので参考にしてください。
また、故障の発生をリース元の会社に連絡しましょう。勝手に修理してはいけない場合もありますので、たとえ自分で修理しなくてはならないとしても指示を仰ぐのがおすすめです。
販売会社と保守契約があるか確認
故障時の対応や保守の義務が利用者側にある場合、自分が属している会社がPCの保守契約をサービス提供会社と結んでいないか確認しましょう。
企業によってはPCの保守契約をサービス提供会社と一括で結んでいる場合があります。その場合は費用や手続きの負担が軽減されるでしょうし、逆にそのサービス提供会社を使う義務があるかもしれません。
そのような契約がない場合は自分で故障に対応してくれる会社を見つける必要があります。多くのPCをリースしているなら、あらかじめ信頼の置けるサービス提供会社を見つけておくとよいでしょう。
リース契約についておさらい
ここであらためて、リース契約とはどのようなものなのかおさらいしましょう。
PCのリース契約とは、新品のPCをリース会社から一定期間借りて使用する契約のことを指します。
同じようにPCを借りられる契約としてはレンタルがありますが、リースが新品のPCを貸し出すのに対し、レンタルはサービス提供会社が所有する中古のPCを貸し出すのが一般的。
また、リース契約には利用前に審査があったり、借りる期間が長かったり、契約終了後に買取や再リースができたりといった特徴もあります。
動産総合保険とは
リースサービスが会社のなかには、貸し出すPCに「動産総合保険」をつけていることがあります。
動産総合保険とはその名のとおり、不動産以外の「動産」に対してかける保険。PCも動産の一種です。
動産保険がついていると、天災や事故による損害のほか、盗難や誤操作による損害などがカバーされ、保険金が支払われます。一般的な業務で普通に使っているPCが壊れた場合、多くのケースで保険金の支払い対象となるのではないでしょうか。
ただし、故意や重大な過失、自然消耗や経年劣化など保険金が支払われないケースもありますので約款などをしっかり確認してください。
善管注意義務違反
リース契約書のなかには「善管注意義務」という記述があるのが一般的です。
これは「善良な管理者の注意義務」の略であり、リースしたPCを一般的・客観的に期待される程度の注意を持って取り扱わなくてはならない義務を負うことを意味します。
たとえばリースしたPCを分解する、本来の目的以外の用途に使用する、ほかの人や企業に又貸しするといった行為は、たとえ契約書に禁止と明記されていなくてもおこなうべきではありません。
善管注意義務違反は賠償金がかかる?
善管注意義務に違反した場合、賠償金を支払わなくてはならないケースがあります。
善管注意義務違反の行為でPCが故障した場合、その修理費用はもちろん、リース会社がそのPCをビジネスに利用できない期間が生じたために発生した損害や、対応のために支払った費用などが賠償金として請求されるかもしれません。
リース中のPCは借り物だということを頭に入れ、正しい扱いをするようにしましょう。
リース中のPCが故障しても慌てず対応しよう
リース中のPCが故障すると、借り物のPCを壊してしまったということで慌ててしまうかもしれません。
契約によってはリース会社が修理/交換対応してくれることもありますし、そうでなくとも動産保険で費用がカバーされることがあります。
ただ、保険があるからといって何をしてもよいわけではなく、故意に壊した場合は保険金がおりませんし、善管注意義務に違反した場合は賠償金が請求されることもあります。
普段から正しい扱いを心がけるようにしてください。
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