情シスの採用は難しくてリスク大!アウトソーシングの検討を
現代社会において仕事に欠かせないパソコン。その管理をおこなう情シスもなくてはならない存在です。しかしながら、最近は情シスの採用が難しくなっており、かつ退職のリスクも高いことが統計上示されています。このため情シス業務はアウトソーシングがおすすめです。
情シス採用は難しくなっている
円滑な業務遂行に欠かせない情シスですが、その採用は近年難しくなっています。その状況を統計に基づいて解説しましょう。
社内SEに支払う報酬は高い
情シス採用が難しくなっている理由の1つとして、社内SEの年収が上昇傾向にあることが挙げられます。
日本のビジネスパーソンの平均年収が403万円(出典:doda、2021年9月〜2022年8月)なのに対し、社内SEの平均年収は511万円(出典:求人ボックス、2023年1月)です。
より高度な業務を任せられる社内SEほど平均年収は高くなり、なかには4,200万円という高い年収を得ている社内SEもいます(出典:転職会議)。
企業の規模によっては情シスを複数人採用するのが難しいのではないでしょうか。
SEの求人倍率も上昇傾向
さらにIT化やDX化の必要性によってSEの求人倍率が上昇傾向にあり、最近は採用したくてもなかなか人が見つからない状況です。
厚生労働省によると2021年1月時点での平均求人倍率が1.10倍なのに対し、typeによるとエンジニアの求人倍率は2.7倍と、各企業がエンジニアを多く求めていることがわかります(出典:厚生労働省)。
また、2021年3月時点でプロジェクトマネージャーやITコンサルの求人数を1とした場合、ITエンジニアの求人数は3倍以上の3.12となっており、人手不足が叫ばれている土木設計・建築設備設計の3.24に匹敵する求人数です(出典:type)。
IT人材の不足は89%
採用したくてもできない状況が続いていることから、日本の各企業はIT関係の人材不足に悩まされています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査によると、IT人材が「大幅に不足している」または「やや不足している」と回答した企業は89%に達しており、人材不足に悩んでいるのは一部の企業だけではありません(出典:総務省)。
社内情シスの教育は難しい
各企業は数だけでなく質にも悩まされており、IT人材の質が「大幅に不足している」あるいは「やや不足している」と回答した企業の合計は90.5%に及びます(出典:総務省)。
IT人材を採用できたとしても、教育をおこなって社内で活躍してもらうには仕組み作りや時間などのコストがかかり、単に採用できればよいというものではないのです。
もし一人情シスが辞めたら
先述のようにIT人材は多くの企業が求めていることから、優秀な情シスほど退職のリスクが高いといえます。実際、情シスの約4割が転職を検討し、そのうち65%が実際に転職活動をおこなっており、退職は決して人ごとではありません(出典:MONOist)。
特に情シスが一人しかいない場合、退職するとさまざまな影響が出るでしょう。
引継ぎばかりでコア業務が進まない
情シスが退職する際、新旧の情シス間で業務の引継ぎ作業が欠かせません。引継ぎには時間がかかることから、退職の頻度が高いと引継ぎばかりで本来の業務が進まないという状況が発生します。
トラブルが起きても対応できない
引き継いですぐの時期は、新しい情シスが業務に慣れておらず、業務を効率よくこなせないかもしれません。情シスの業務が遅延するとトラブルが発生してもすぐに解決できず、企業活動に影響が出るでしょう。
ITの専門知識を社内に蓄積できない
ITの専門知識の蓄積には経験が重要であり、ある程度の時間がかかります。情シスの流出と採用を繰り返していると専門知識が蓄積できず、競合他社に対してIT化やDX化に後れを取るかもしれません。
情シスはアウトソーシングがおすすめ!
この記事で紹介したように、情シス人材は採用が難しく、採用できたとしても退職のリスクがあります。このため、円滑な業務遂行に欠かせない情シスは自社採用よりもアウトソーシングがおすすめです。アウトソーシング会社にはITの専門知識やノウハウが豊富に蓄積されており、すぐに戦力となってくれるでしょう。業務遅延などの影響も考えると、費用に関してもかえって低コストになるかもしれませんよ。
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