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WANにアクセスできない

WANは「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の略であり、直訳すると広域情報通信網という意味になります。広いネットワーク、つまりインターネットを意味し、複数のLANの集合体であることをイメージするとよいでしょう。

ここでは、「インターネットにつながらない」トラブル対応について、特にWANが原因で起こるものとその解決方法について紹介していきます。

原因はWAN?確認方法と対処法

ルーター設備をチェックする

はじめに疑うべきは必要な設備がきちんと接続されているかどうかです。家電機器などにおける「コンセントがささっているか」というレベルの確認ではありますが、接続がうまくできていないというケースもありがちですので必ずチェックしましょう。
そして併せて押さえておきたいのがWANとLANの違いです。LANは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略であり、限られたエリア内におけるネットワークのことであり、同じ建物の中などで利用するケースをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。それに対してWANは遠く離れた場所と繋がるネットワークであり、ルーター設備においてはLANとWANのケーブルの挿し間違いもしがちですので確認するようにしましょう。

WAN接続タイプの確認

使用している機器によって操作方法が若干異なることがありますが、ルーター設定における「WAN接続タイプ」も確認しましょう。これは基本的に管理画面などから変更することが可能であり、選択したWAN接続タイプによって設定項目が異なります。
ルーター設備をきちんと接続したらWebブラウザを立ち上げ、ルーター管理画面にアクセスしてログインを行います。WANの設定項目からインターネット接続項目を選択し、WANの接続タイプを選択したうえで各設定項目を見直しますが、この辺りは使用しているルーターなど利用環境によって設定内容が異なることがあるため、利用しているプロバイダーなどに問い合わせながら確認しましょう。

WAN側IPアドレスを確認

インターネットを利用する際に必要となるIPアドレスには「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」の2種類があり、WANへの接続には「グローバルIPアドレス」が必要になります。しかし契約によってはこのグロ-バルIPアドレスが変わってしまう場合や固定していると逆に変えなければいけない場合があり、自動で割り当てられる設定に変更しておくなどして対応するようにしましょう。

WAN側IPアドレスが表示されない

IPアドレスの確認を行うにあたって、グローバルIPアドレスが表示されないという場合もあります。こういった時にはモデムなどの機器の電源が入っているか、接続がきちんとされているかの確認をまず行いましょう。また、接続事業者から指定されたIPアドレス情報が正しく設定されているかどうかの確認やその他設定が合っているかどうかの確認に加え、ルーターのモード設定がローカルになっている場合はIPアドレスが正しく取得できないこともありますので注意が必要です。

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ネット接続ができない時の原因究明術

Wifiだけつながらないケース

インターネット接続には有線接続と無線接続の2通りがあり、無線接続の規格「Wi-Fi」は多くの場所で利用されています。企業内においても無線での通信環境を整備することはスタンダードになっていますが、これがつながらないなどという状況もよく発生しがちなトラブルの一つです。
Wi-Fiによるインターネット接続ができなくなった場合、まずはLANケーブルの挿し込みによる有線接続を試してみましょう。これでインターネット接続ができる場合、Wi-Fi環境のトラブルである可能性が高いです。こういったトラブルが発生した場合、まずはWi-Fi機能のオン・オフの確認や利用機器の再起動を行うなどを試してみましょう。

インターネットの下り回線が遅いケース

インターネットの回線には「上り」と「下り」があります。これは通信の方向を表す言葉であり、「上り」は送信・「下り」は受信を意味して使われることが一般的です。回線速度が遅くなる原因はさまざまですが、その理由の一つに使っている回線の利用者が多いことが挙げられます。たとえば集合住宅で利用されるようなマンションタイプの回線の場合、1本の回線を各部屋に配線してインターネットが利用できるようにするため、多くの人が同じ回線を利用することで混雑して速度が落ちる原因になります。上りの送信は限られた人のみが利用しますが、下りの受信は多くの人が利用することから下り回線だけが遅くなるという減少が起こるケースがあり、特に利用者の多い夜や休日は症状が顕著に表れるでしょう。そういった場合には通信環境の見直しなどが必要になります。

特定の機械だけつながらないケース

インターネット回線には多くの機器を接続することがあり、場合によってはつながるデバイスとつながらないデバイスがある、というような現象が起こることがあります。インターネットにつながらない、というようなトラブルが発生した場合には「すべてがつながらないのか」「特定のデバイスだけがつながらないのか」をまず確認するようにしましょう。
何台かのデバイスで接続できるかどうかを確認してみたうえで特定のデバイスだけが接続できない場合、回線そのものではなく接続しようとしている機器に異常が発生している可能性が高いです。その場合にはデバイスにおける接続設定をメーカーやプロバイダーに確認しながら見直してみましょう。一方で「どのデバイスで接続してもインターネットにつながらない」という場合にはモデムや回線側に問題がある可能性が高いため、機器の再起動や配線状況の確認などを行いましょう。

接続トラブルは原因の特定が重要

インターネットの接続関連トラブルは原因を特定したうえで必要な対応を図ることが重要です。まずは「全く接続ができないのか」「特定の状況下においてのみ接続ができないのか」など原因の絞り込みを行い、それぞれに応じた対策を講じるようにしましょう。

   

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