増え続けるテレワーク
コロナ禍や働き方改革のため、テレワークを行う企業は増え続けています。ただ、テレワークを導入する場合、その環境を構築する情シス担当者にとって負担になっているのも事実です。
ここでは、情シスが抱えるテレワーク導入の課題や、テレワークをアウトソースで実際に導入した企業の事例について紹介します。
情シスに立ちはだかるテレワーク導入の壁
セキュリティの不安
会社支給のパソコンが不足している場合、個人のパソコンを使用するケースもあります。それぞれのセキュリティ対策状況が把握できないこと、そしてフリーWi-Fiへの接続や業務と無関係のサイトにアクセスするなど、情報漏洩やウイルス感染のリスクが発生します。
社内ヘルプデスクの負担増加
テレワークになると近くの人に質問する機会がなくなるため、情シスへの問い合わせが増加します。ツールの使い方などを全社に周知しても、全員が同じレベルで使用できるようになるとは限りません。
また、テレワークに関するマニュアルの整備にも時間がかかり、マニュアルを整備してもそれを読まずに情シスに問い合わせをすることも考えられ、ヘルプデスクとしての業務に追われることが考えられます。
ネットワーク環境・パソコン環境の整備
社内システムがリモートで使用できなければ、新たなシステムを導入・構築する必要があります。また、テレワーク用のパソコンを揃える、自宅にネット環境がない社員への対応も発生します。
初めてのテレワークということで何から始めるべきかノウハウがなく、インフラコストがどのくらいかかるのか見えないのもテレワーク導入の壁となります。
テレワークのアウトソース導入事例
株式会社47CLUBがクロス・ヘッド株式会社に依頼した事例
課題
打ち合わせや出張の機会が多いにも関わらず、社外から社内システムに安全にアクセスする仕組みがありませんでした。
共有ノートPCの台数は限られています。また、個人所有のタブレットなどは使用できますがセキュリティ面の不安から社内システムのアクセスを禁止していたため、事務処理のためだけに会社に戻るなど業務に余計な手間をかけていました。
導入後の効果
仮想デスクトップであるAmazon WorkSpacesを導入したことで、社外から社内システムに安全にアクセスすることが出来るようになりました。クラウドサービスなので低コストで導入でき、ノート型のシンクライアントを導入したことで社員に端末がいきわたり、社内と同じ環境で仕事が出来るようになっています。
さらに、PC端末の修理や運用などPC管理の負荷も軽減されました。
参照元:クロス・ヘッド株式会社(https://www.crosshead.co.jp/case/AWS/47club/)
クロス・ヘッド株式会社とは
クラウドサービスの活用によりビジネスの生産性を向上させるソリューションカンパニーであるクロス・ヘッド株式会社。ソリューション事業の他にも、プロダクト事業やエンジニアサービス事業、BPO事業、システム保守事業、教育事業など幅広い事業を取り扱っています。
日立や富士通、JALや東芝などの国内有数企業とパートナーシップを実現。情シス業務の課題解決にあたっています。
旭化成不動産レジデンスが総務省による導入コンサルティングを実施した事例
課題
女性の社員が多く、時短勤務や産休・育休取得者が常にいる状態でした。自宅でも仕事ができるようにすることで、女性の働きやすさの向上やキャリアロスの解消のためにテレワーク導入を検討しました。
ペーパーのみの資料が多かったため、まずはテレワークに必要な資料を電子化。社外からも利用可能とすることでテレワーク導入環境を整えました。
導入後の効果
自社ネットワークにより会社にある自分のPCをリモート操作できるようになりました。また、テレワーク用の端末はデータのコピー・印刷ができないようにしたためセキュリティ面も安心です。
また、導入時に資料の電子化を行ったことで不要なものをなくすなどデータ化すべき資料が検証できました。
参照元:テレワーク導入支援事例(30社)(https://www.soumu.go.jp/main_content/000426476.pdf)
総務省による導入コンサルティングとは
平成27年度に行われた、総務省のテレワーク普及促進に向けた調査研究です。テレワークの導入や拡大を予定している企業をサポートするために専門家を派遣し、導入コンサルティングを実施しました。
その結果を事例集として策定したものを、総務省のWEBサイトに公表しています。
テレワーク導入によるヘルプデスクの負担軽減には
外部委託という選択も
テレワークは企業・社員共にメリットがあるものですが、システムを導入・実際の運用に対応することになる情シスには大きな負担がかかってきます。
問い合わせ対応など特定の業務を外部委託することにより、情シスの負担が軽減し本来の業務に集中できるメリットがあります。新しいシステムを導入するときは、外部委託を検討することも視野に入れてみましょう。
おすすめのアウトソーシング会社3選
情報セキュリティに関する第三者認定を取得している点に注目し、その上で他にも特徴的なサービスを提供しているアウトソーシング会社を選定し、おすすめしています。
「情シスアウトソーシング」とGoogle検索し、ヒットした上位50ページのサイトのうち、公式サイトが表示された会社28社を調査。そこから、オンサイト対応している、公式サイトに事例を掲載している、プライバシーマークもしくはISO27001を取得している会社からそれぞれ選定して紹介しています。(2024年4月15日調査時点)
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所在地 | 熊本県熊本市中央区辛島町3-20 NBF熊本ビル3階 |
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