情シスは報われない
企業のDX推進やIT化が加速度的に進む世の中において、情シスの仕事をしているが報われなさを感じているという声は、実に多く聞かれます。それこそIT系やテクノロジー系の企業ではそうしたケースは少ない傾向ですが、それら以外の業務に携わっている企業では、情シス担当者が悲しい思いを抱いている割合はグンと高くなってしまっています。
ここでは、なぜ情シスは報われないということになってしまうのか原因を考察。併せてどのような打開策があるのかを検証しています。ぜひ、参考にしてみてください。
なぜ報われないのか?
仕事内容が見えにくい
例えば社内のITシステムが円滑に運用できるように、情シスが日々予防的なメンテナンスを熱心に行っていたり、より利便性を高めるための改善を行っていたとしても、それらが情シスの仕事のおかげだとは考えられていないというケースが実に多くあります。それこそトラブルが発生し、その解決を講じた場合にはじめて、情シスが仕事をしているなと認識されるといった構図となってしまっているのです。
成果が見えにくい
今やITシステムなくして、多くの企業の業務は成り立たないという情勢です。そうした体制の維持・管理に、情シスは基盤整備やセキュリティ強化など多大な労力をかけています。それこそ企業の根幹を支えてると言っても過言ではありませんが、悲しいかな、企業の利益に直接つながる業務ではないため、情シスは存在を軽視されてしまいがちなのです。加えて情シスが行う業務は費用対効果が見えにくいため、経費削減やリストラの対象にされやすいというのが現実なのです。
新技術への対応努力が理解されない
ITに関わる仕事をされている方は先刻ご承知の通り、ITの世界は速いスピードで進化を繰り返しています。情シスは新しい技術への対応や新たな脅威に対するセキュリティ強化など、日々新たな学習やアップデートを求められますが、社内の他部署、とりわけITリテラシーの低い人間には、そうした努力をしていることが見えない、理解されないというジレンマを抱えることになってしまうのです。
リスク管理やセキュリティ対策の成果を認識されない
例えば企業のシステムに外部からの不正アクセスやハッキングを防止するために、情シスは万全の対策を講じ、システムの異常がないかを監視するなどの業務に注力しています。その結果として問題やトラブルが発生しなかったとしても、「情シスのおかげ」であるとは理解されない、成果として見なされないというのが悲しい現実なのです。「何も問題が起きない」ことは、決して偶然ではなく、情シスが懸命に努力したことによる必然であるということを、自社内の人間に知ってもらうべきです。
成果をアピールして環境改善する方法
成果を可視化する
上記の通り、情シスの仕事というものは裏方、縁の下の力持ち的な内容がほとんどであり、どのような成果を上げているのかが他部署の人間には見えない、見えにくいというのが一番の問題です。その打開策のひとつとして、情シスが行っている業務や成し遂げた成果を、定期的にレポートとして上げる、社内にアピールできる環境を整えるといったことから始めてみるとよいでしょう。例えば大きなプロジェクトの際にどのような方策を講じていたのか、日々どのようなセキュリティ対策を行っているのかといったことを告知してみてください。
他部署とのコミュニケーション強化
繰り返し述べています通り、社内の他部署の人間の多くは、そもそも情シスが普段何をしているのか知らない、理解していないというのが現実です。例えば、営業部門、製造部門、経理部門の業務に、情シスの仕事がどのように寄与しているのか、積極的にのコミュニケーションを行ってみてください。なお、その際にはIT専門用語を繰り返すのは避け、一般の方にも分かりやすい言葉で説明することが大切です。またお相手はITに関する理解度が低いということをしっかり踏まえ、上から目線とならないように心がけてください
目標と成果の連携
情シスの業務の意義を高める方策としては、情シスとして掲げる業務目標と会社全体のビジネス目標と直結させるというやり方があります。例えば自社製品のオンライン販売額を〇〇%アップさせるという目標に対し、情シスはシステムの不具合発生を〇〇パーセント以下、不具合発生からのリカバリーを〇〇時間以内といった目標を掲げます。そうした目標がどの程度達成できたかを示すことで、社内の情シスに対する意識は変わっていくはずです。
情シス業務の最適化・効率化
上記のような「改革」を行うためには、情シスの本業として行う業務を最適化・効率化し、戦略的な業務に時間を割けるようにする体制を整えることも重要です。例えば自動化ツールを活用できる業務は積極的に自動化する。情シスチーム内でメンバーが自律的に業務を行えるように権限を適切に委譲する。日々進化を続ける最新のセキュリティ技術や手法を学ぶための自由度を高めるといったことが挙げられます。
情シスが報われないのは、情シスが知られていないから
繰り返し述べてきました通り、そもそも情シスが普段どのような業務を行い、会社の業績にどのような貢献を果たしているのかが、そもそも社内に知られていないという事態は、今なお多くの企業が直面している問題です。そうした状況を改善するには、情シスの存在意義を高める戦略が不可欠。そうした業務に時間を割くための施策として、外部の情シス業者を上手に活用し、自社内の情シス業務を効率化するというやり方が考えられます。
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