情シス部門はなぜ無能に見えるのか
売上を取ってくる営業は花形・事務や情シス部門は無能・・・というようなイメージを持っている会社は多いのではないでしょうか。実は重要なシステム関連業務を担っている情シス部門をないがしろにすると、さまざまな危険があることを認識しておきましょう。
情シス部が無能といわれる理由
直接的に売り上げに貢献しない部門だから
多くの会社では研究開発や製造部門は社内の重要部門、営業は花形、というようなイメージを持っているのではないでしょうか。管理部門や情シス部門は売上を直接的に稼ぐ部門ではないため、裏方で地味というイメージを植え付けられがちです。会社はそれぞれの部門がしっかりと仕事をしてはじめて成り立ちますが、他部門の仕事なんて把握していない、というのが働く人たちの実情でしょう。営業や製造のような部門は仕事内容がイメージしやすいため評価されやすいですが、反対に事務や情シスなどは「何をやっているかよくわからない」と思われてしまい不当に低い評価をされがちです。
トラブル対応に時間がかかってしまうことがある
情シスの業務は多岐にわたっており、さまざまな管理業務などをこなしながらトラブルにも対応します。また、中小零細では「1人情シス」のようなケースもあり、迅速な対応が難しいこともあります。その実情を知らない他の従業員からすると「大した仕事はしていない」という風に見られることは少なくないでしょう。
社内インフラの重要性を知らないから
情シスが取り扱う業務は非常に専門性が高く、他の部門の従業員からするとその仕事内容は「よくわからない」というイメージを持たれます。従って社内インフラの重要性も理解されづらく、無能扱いされてしまう状況が生まれます。
無能な情シスは経営リスク?
障害やトラブル発生時に対応できない
本当に情シスが無能な場合、いざ問題が発生した際に全く対応することができないでしょう。そうなると業務が滞ってしまったり管理していたデータ消えてしまうなどの実害が発生し、会社として大きな損害が発生してしまうでしょう。
外部ベンダーの成果をチェックできない
情シスの担当者そのものにノウハウやスキルがない場合、外部ベンダーに業務を依頼したりする際の成果評価ができません。そうなると投資金額に見合う業務提供を受けられているかの判断が正確にできず、無駄な支出が発生してしまう可能性があります。
システムの更新やIT投資が進まない
システムの導入・更新やIT関連投資は、組み上げた計画に基づき進めていきます。しかしこれには時間がかかり、しっかりと進捗管理をしながら進めていく必要があります。情シス部門が無能であればこの管理がきちんとできずに、なかなか更新や投資が進まないという事態を招きかねません。
情シスの社内評価が低いことによるリスク
人材が定着しない
情シス部門の社内評価が低いと低い水準の給与体系で取り扱うこととなり、受領する報酬水準が低くなってしまいます。そうなると有能な人材であればあるほど報酬の高い他社への転職を考えますから、人材が定着しづらくなります。情シス部門の業務は人材がコロコロ変わってしまうと教育にも時間がかかり、勝手が分からない新人ばかりだと諸々の対応にも時間がかかってしまうというデメリットがあります。
情シスなどのIT人材は採用が難しい
有能なIT人材はある程度の好条件で採用されていることがあり、転職するというリスクを取る必要がないことがほとんどです。そのため優秀な人材は見つかりづらく、確保・採用することが難しいです。社内評価が低いと条件を高く設定できないためより人材が見つかりづらく、悪循環が止まらなくなります。
必要な投資ができなくなる
他の従業員だけならまだしも、情シス部門に対する経営陣からの評価も低い場合、必要なIT投資などの決裁が得られず投資が実行できなくなるリスクもあります。そうなると適正な情報管理ができなくなり、トラブル発生時に対応できなくなる可能性も少なくないでしょう。
情シス向け!無能といわれないための対処法
原因や対策を簡単な言葉で
他部署の従業員は専門的な知識を持っていないんだということを改めて認識したうえで、業務上のコミュニケーションを取るときにはできるだけ分かりやすく伝えるようにしましょう。何をしているのか、なぜそれをしなければならないのかをしっかりと伝えることが重要です。
ITリテラシー向上のための活動をする
情シス部門の関連業務は重要である、ということを理解してもらうために、ITリテラシー向上のための活動を行うことも有用です。どういうリスクがありどういったケアが必要なのかを理解してもらうことで、情シス部門の業務の重要性も伝わるでしょう。
迅速に対応する
他の業務で忙しいこともあると思いますが、従業員からの問い合わせなどには迅速に対応しましょう。「頼んだことをすぐしてくれる」という印象を持ってもらえると、「頼れる情シス」と思ってもらうことができるでしょう。
情シス部門の重要性を浸透させよう
情シス部門がしっかりしていると管理業務がしっかりと行えます。社内で確立されていれば大切にするのが一番ですが、人材採用も含めてうまくいかない場合にはアウトソーシングを行ってリスクケアをすることも考えましょう。
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